2023年特別講座レポート~若宮正子さんをお迎えして「既に始まっている未来と日本の今」
さる2月18日、ITエバンジェリストの若宮正子さんをお迎えして、特別講座を開催しました。ウェルビーイング女子大の学生さんをはじめ、多くの方に参加いただき、ありがとうございました。
AC広告などにも登場された若宮さん、オンライン越しではありましたが、予想以上にパワフルで、失礼ながら今年傘寿を迎えられるとは思えないほどです。(若宮さんいわく、「年齢は関係ない「とのことですが…)
お話では、若宮さんの来し方をまず振り返りました。
戦争中に疎開先で火文字買った体験。高校卒業後に働いた銀行では、当初手作業がうまくできなかったものの、コンピューター化の時代を迎え、持ち前の好奇心で活躍の場を広げてこられたこと。
退職後はお母様の介護に10年間携われることになります。ところが孤独感を感じることはなかったとのこと。当時、一般に普及し始めたコンピューターのおかげだったそうです。パソコン通信を始めたことで、いろんな人とつながることができたからです。「電子機器は外の世界とつなげれくれる」とおっしゃっていました。
高齢者が楽しめるスマホゲームがないことから、当初は他の人に「作ってほしい」といっていたのが、ひょんなことから自分で開発に携わられることになります。それがティム・クック・アップル社CEOの耳に入り、米国本社に招聘されます。そこからのご活躍ぶりは、ご存じの方も多いでしょう。
昨年は、ウェルビーイングの国、デンマークの高齢者のIT事情を視察するため、デンマークに渡航。後半は、そこで見聞きされたことをお話しいただきました。
デンマークは、国全体でデジタル化を推進しており、高齢者も例外なく公的書類なども電子的方法で受け取らなければならないのだそうです。
同時に、デジタル機器が苦手な高齢者のために、自分たちの子供や、若い世代のサポート体制を用意しているとのこと。また、高齢者もデジタル化に自分たちが適応するため、団結して政府に向けたロビー活動を行っているとのこと。
新しいものは受け入れつつ、そのために必要な支援についてはしっかりと主張するという姿勢は、これからの私たちも学ぶべきところがあるように感じました。また、若い世代から積極的に学ぶ姿勢を若宮さんご自身が体現されていることも印象的でした。
若宮さんのお話の後の対話会では、「若宮さんのエネルギッシュな様子に感銘した」「年齢のせいにせず、積極的になんでもトライしようと思った」といった意見が聞かれました。参加のみなさんも、大変刺激を受けられた様子でした。
若宮さんに改めて感謝申し上げます!
ウェルビーイング女子大では、ウェルビーイングな社会を共に作っていく仲間を募集しています。ご関心ある方は、遠慮なくお問い合わせください。
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